例え話をしよう。
大学に入って、なぜか自分だけ時間割が与えられてなくて授業も受けられない状況があったとする。
もちろん周りは普通に授業を受けている。
一見すれば非常に楽な環境だろう。
だが、待ち受けてるのが数年後の卒業試験だと考えたらどうだろうか。
スタンスはこうだ。
4年間なんでも好きなことしていいよ。
でも最後には4年間分の試験があるからね。
テストの内容?一般的に大学で習う授業内容だからわざわざ言わないよ。大学生がどんなことを学んでるか調べたければ自分で調べて1から学んで。
勉強するための教科書を買うなら、教材費は出すから、何を買うかも含めて考えてみて。
もはや一種の哲学である。
だが、今の職場はそんな状況だ。
配属前、課長から言われた言葉は
「次第に仕事を覚えてもらえばいいし、なんとなく出来るようになるから」
当たり障りのないことを言われてのほほんと過ごしていたのもつかの間だった。
配属前に先輩から言われた言葉を思い出す。
「うちの課長が育てる気もないし、君が担当するはずだった業務は以前同じ課にいた人が失敗したからプロジェクトはない状態だけど、とにかく腐らないで」
こうして、電気系出身の僕は配属後に先輩の仕事を手伝いつつ、自分の仕事を探すことを始めた。
ちなみに電気系出身の先輩はおらず、業務が与えられるどころか、どんな業務があるか自体知らない。
研究職として、今後10年後に盛り上がる題材を先輩と探し続けた。
研究をするためにはどの程度の費用がかかるか、実現年数、市場規模なんかも考える必要がある。
うちの課は、会社の負債のようなもので、投資額に見合う成果を出したことがない。
その結果、プロジェクトを立てようにも回収額が合わない。
無駄に会社の規模感があるせいで身動きは取りにくく、あげく会社の新事業として成り立つようなものを要求される。
技術もなく、、市場規模が見込める事業を。
ベンチャーと大企業の悪いとこ取りである。
おまけにプロジェクトない状況でまた新人が入るらしい。、、、どうしようかね。
やることないなら採用するな。
それに、課長は先輩に言ってるらしい。
「俺はもうこの分野は無理だからあきらめた」
これが管理職というものなのか。
自分の課を諦めている。
そろそろストレスの限界でキレそうだ。