みんなは、優里のシャッターという歌を聞いたことがあるだろうか??
僕はあまり歌詞は聞いておらず、優里が「ッシャッタ〜」というときに少し吉幾三風に聞こえる響きが心地良いので好きである。
奥さんは優里の曲を聞くと「優里の曲は未練がましいし女々しいから嫌や」と言う。
たしかに歌詞にこんなフレーズがある。
「シャッターを切る時間も君に触れていればよかった。全ての時間を君だけに使えばよかった。」
どうやらここに違和感があるらしい。
「そもそもシャッターをきる時間よりも全然無駄な時間があっただろうに,
敢えて短いシャッターをきる時間を引き合いに出すこと自体が考え方が変だと。
しかもその時間を全部君に費やすとか暇かよ」とのこと。
だが,こう考えたらどうだろうか??
カメラの露光時間が非常に時間がかかった
どうやら世界初のカメラとかだとたしか露光時間が8時間必要だったとか・・・
以下引用である。
感光材料(光を感じて記録できる材料)による撮影(さつえい)が実現したのは、19世紀に入ってからでした。1826年、フランスのニエプス兄弟がカメラ・オブスキュラを改良し、道路ほ装の材料として使われるアスファルトを感光材料にして、およそ8時間もかけて1枚の写真を撮影(さつえい)しました。その後の1839年には、フランスのルイ・ダゲールが、銀メッキした銅板を感光材料として使う「ダゲレオタイプ」という技術を発表しました。これにより、露出(ろしゅつ)時間は30分程度に短縮されました。
もし仮にこの歌の主人公が初期のカメラしか持っていなくて
シャッターをきる時間が8時間あったら,それはデートしてる中で一番長い時間を占めるのではないだろうか。
彼女は8時間座り続け,彼氏はポジションを固定するために8時間離れ離れになる。
デートをしても写真1枚でほぼ終わる。
これなら,「シャッターを切る時間も君に触れていればよかった。」
このフレーズの意味も分かるだろう。
「棚の上に置いたカメラじゃ映せない物が君と僕の間にあってそれに気づけなかった」こんなフレーズもある。
心の障壁なんていう曖昧な解釈ではなく,こんな解釈もできるのだ。
8時間じっとしていないもの
たとえば,造形物や自然環境の中でも虫などは写真に写せないだろう。
また,花火大会で2人で自撮りをするときには花火を間に挟んでシャッターを切る場合もあるかもしれない。
当然8時間も待ってくれない。
歌の解釈は多様にできるが,女々しいと一蹴されるくらいなら
違う解釈でとらえるのも良さそうだ。
つまり,僕の解釈によるとこの歌は一言に尽きるのである。
デジカメを買いたかった